すでに雑誌BLUEやNALUで語り尽くされた感もある”Pacific Vibration”ですが、それもこの映画がサーフカルチャーの転換点であり、反戦、公害などサーファーを取り巻く環境問題、反体制、LSD的映像といったメッセージ性の強い映画だからであろう。”Pacific Vibration”以前の映画は健康的なアメリカであり、以後がヒッピームーブメントの影響を受けたものと明確に分けることができる。
セバーソン最後の作品でありそれ以前の作品が消失していること、サーフアーティストのリック・グリフィンが自らバスにペイントし、サーフィンも披露していること、そして有名アーチストのサントラ(それゆえ現在では映像販売ができない)。
このポスターは上映開始1年後の71年サンタクルズのデルマーシアター上映告知ポスターです。当時はサーファー誌の通販で大判ポスターも売られていました。近年リック・グリフィンのポスターは値段が上がってきてますが彼の音楽関係のポスターに比べれば比較的安いように思えます
Title: Pacific Vibrations
Year: 1970
Size: 20×31.7 cm
Producer: John Severson
Artist: Rick Griffin
Origin: U.S. Issue: U.S.
こちらが当時のパンフレット。登場するサーファーやロケーションなどが解説されています。また使用楽曲が記されていたので下に紹介しておきます。
使用楽曲(登場順)
And There Was Morning -Paul Beaver and Bernie Krause
Pacific Vibrations -Sky Oats
Vasoline Machine Gun -Leo Kottke
Stoked -Wolfgang
Roller Coaster -Little Walter
California -Colorado Purple Gang
Good To Be Alive -Colorado Purple Gang
I Been Away From My Baby -Colorado Purple Gang
Another Part of Time – Beaver and Krause
Motherless Children -Steve Miller
Island Water -Hard Meat
Tales of Brave Ulysses -Cream
Sunraga -Ashish Khan
Honolua Bay -Wolfgang
Super Ski -(Bach) Paul Beaver
Motorskill -Pranesh Khan and Zakir Hussain
Alto Waltz -Darby and Tarlton
Wooden Ships =Crosby, Stillest and Nash
Franchise Boogie – Beaver and Krause
Heavy Water -Wolfgang
Avocooder -Ry Cooder