第30回 あの頃の湘南Surfing(8) 湘南サーフマップ1982【茅ヶ崎】

第30回 あの頃の湘南Surfing(8)                                                     湘南サーフマップ1982【茅ヶ崎】
2023-09-16
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記事は1982年に遡って書いています。また*印は2023年時点の注釈です。

サーフポイント1982【茅ヶ崎】

鵠沼辻堂に比べ沖が深いため、同じビーチブレイクでも太平洋からのうねりをダイレクトに受け止め、多様なブレイクを見せるのが茅ヶ崎。

1976年版と大きく変わっていないので、上記マップと”No.26 湘南サーフマップ1976【茅ヶ崎】”を参照ください。

参考(2023):83年の「湘南 最後の夢の土地」に記載されているサーフマガジン社が作成したと思われるポイントガイド

茅ヶ崎エリア:チサンP / パーク下 / シラカバ下/ ショップ下/ 海水浴場P/ カボチャ/ 西浜/ ヤナギシマ/ バニュー

西湘エリア:学園下 / ハナミズ河口 / オーイソP

サーフショップ1982【茅ヶ崎】


ポイントパニック(80年):「ドロップアウト」の直営店。ボードは”ドロップアウト”、”マメ・マスダ”、”ビル・バーンフィールド”、”トレードウインド”。


マカイ(82年):山口秀明さんのお店。サーフボードは”マカイ”、”ロックダンス”、”ヒロミチ・ソエダ”。


パムン(79年?):波田野博文さんのお店。ボードは波田野さんシェープのオリジナル。


アニーズ(79年):関野和雄(アニー)さんのお店。店長は全日本メン2連勝の金子一則プロ。シェーパーは竹末和正プロと平井プロ。ボードはオリジナルの”ハワイアンスピリット”と”アニーズ”。


スポーティフ(79年):「カフェ ブレッド&バター」の創業者である岩倉瑞江さんが創る湘南の風景に似合うリゾートウエアのお店。サーフウエアといえば、海外からの輸入が主流だが、こちらは”Made in Shonan”のサーフ&スポーツウエアの専門店。

Sportiffの雑誌広告(1983)SW Vol.8 No.6


⑥ショップマイ(75年以前):以前はカリフォルニアからの直輸入のウエアが中心だったが、最近はニューヨークやバリからの仕入れも増えている。エスパドリューの種類が豊富。


ドミンゴ(75年):72年創業の阿部川芳夫さんのお店。ボードは阿部川プロ、飯尾進プロシェープのオリジナル。大磯にもショップがある。


ドロンズ(79年):石崎秀一(ドロン)さんのお店。ボードはオリジナルの”サティヤサーフボード”。


フリュードパワー(サーフバム)(75年):79年にショップ名を「サーフバム」から「フリュードパワー」に変更。場所も僅かに駅寄りの以前「サンシャインサーフショップ」があったところに移転。ボードは”ランディ・ラリック”、”サーフバム”、”フリュードパワー”。テストライダーはオーナーのジョージ藤沢プロと毛利キャロリン留美さん。


ゴッデス(73年):鈴木正さんが1964年に創業した湘南で一番古くからあるお店。ボードは”ゴッデス”と”インスピレーション”、どちらもオリジナル。シェーパーは鈴木正プロ、鈴木捷吾プロ。レンタルボードは3000円/日


ゴッデスのTシャツ 84年頃

サーフブレイク(78年):ボードはカリフォルニアの”オフショアサーフボード”。オフショアのアクセサリーやウエアも豊富に揃っている。


Tabu’s(80年):海水浴場入り口のビクトリー(サマーガール)のショップがあった場所に80年オープンしたのが榊原正雄(タブー)さんのお店 ”Tabu’s Shop”。サーフショップとレストランが一緒になってる。ボードはロングボードのタブースオリジナル。


タートルサーフハウス(81年):80年に中海岸に誕生。81年ごろにコスミックサーフショップがあった場所に移転。ボードはオリジナルと”エリック・アラカワ”*1


パワーズサーフクラフト(77年):三橋雅道さんのお店。ボードは露木幸夫プロシェープのオリジナル。

サーフィングハワイ(ASO)(80年): 「ハワイアン・アイランド・クリエイションズ(HIC)」だった阿蘇秀訓さんのお店が82年からハワイのブランド、「サーフィングハワイ」で新装オープン。シェーパーはオーナーの阿蘇さんとハワイから定期的に来るエリック・アラカワ氏。ボードは”サーフィングハワイ”を中心に”アイランドクラシック”、”エリック・アラカワ”、”ププケア”。 テストライダーは三橋敬一プロ


⑯ウォーターマインド(80年):オーナーシェーパーである大沢俊幸さんのお店。ボードはオリジナルで、お店の裏がシェーピングルームになっています。


サーフビート(ビクトリー)(78年):海水浴場前にあったショップが78年柳島に移転。当初「ビクトリー プロショップ」という名前だったが、81年に「サーフビート」という名前で新装オープン。店長はTVKのファントマでお馴染みの 津田明プロ。以前の海水浴場前のお店はビクトリー経営のサーフウエア「サマーガール」になり、80年「Tabu’sサーフショップ」になった。


注釈(2023)
*1 ドジさんの「コスミック」のお店は81年まであったが、81年ごろにお店の近くに「サーフライダース」という事務所を設立し、コスミックブランドのボードを販売。「タートルサーフハウス」は84年に「セントラルビーチ」に替わった。


***83年にオープンしたサーフショップ
・フレックス(東海岸) 


***西湘エリアのサーフショップ
・BEE(酒匂)、WAV’Y(吉浜)、ウェーブハウス・サンシャイン(小田原)、ドミンゴ大磯(大磯)、フリートレード(大磯)、ザ・ショップ(平塚)、ココパームス(平塚)、カントリーライン(平塚)

ランドマーク・レストラン・ショップ情報1982【茅ヶ崎】


フロンティア:ウエスタン調の店内にはカウボーイの写真やガンが飾ってある。【84年情報:ハンバーグはオクラホマ、カリフォルニア、ワシントン、テキサス、オレゴンの5種類(各900円)、ミニサラダ・ライス・コーヒー付きのセット(各1400円)*1】

スプレンドール:手打ちスパゲティの”ユーメン?”が名物のお店。【84年情報:ハンバーグをのせたユーメンハンバーグ(480円)、ドリア4種(各500円)*1】

サファイア:パシフィックホテルの10階にあるメインレストラン。昼は正面に烏帽子岩、夜は江ノ島の灯台や134号線を走る車のライトがおしゃれに演出。【84年情報:スペシャルディナー(6500円)、ランチはサラダ・パン・日替わりスープ・フルーツ・コーヒー付きでAセット=紅鮭のアメリカンソース煮(3200円)、Bセット=牛肉煮込みサファイア風(3500円)*1】

湘南マツモトロー:日比谷松本楼の支店。【84年情報:スモールコキールのセット(1200円)、ヒレカツセット(1200円)、洋食お弁当(1200円)、牛肉の薄切りステーキを乗せたガーリックライス(1400円)*1】

シーサイドハウス/チップス:2階のシーサイドハウスはサーファーに特化したペンション(1人1泊3000円)。1階のチップスはドジさんの弟さんが経営するビールの種類が豊富なレストラン。【バナナをチキンで包んで揚げたパナマチキン3000円、エビをカニクリームで包んだトマトソース味のデュクセル900円*2】

アンチョビ:一中通りにあるイタリアンレストラン。店の外のテラス席はウエットでもOK【スパゲティペスカトーレ650円*3】

シェルGS /レストラン カバナ:シェルのGSは134号線から中海岸通り(海水浴場通り)へ入る目印になっている。カバナは朝4時までやっているレストラン。ユーミンの”灼けたアイドル”の歌詞に出てくる場所。

ヨットハウス:ここは”ジャンボ・サンドイッチ”で有名なお店。サンドイッチメニューは数十種類あり、すべて特製のパンを使っている。【84年情報:カフェオレ付きクロワッサンサンド(600円)、スープ・コーヒー付ジャンボサンドセット(750円)*3】

注釈(2023)

*1 「湘南・鎌倉味情報源(1984年)」を参照
*2 「月刊アングル 1982年7月号」を参照
*3 「全国サーフポイントガイドマップ(別冊Fine サーファーズ・カタログ’82)」を参照

参考文献
「茅ヶ崎市明細地図 55年、58年」明細地図社
「別冊Fine サーファーズカタログ ’82/1982、’84/1984」日の出出版
「サーフマガジン(SM)Vol.5No.5/1982、 Vol.8 No.6/1983」サーフマガジン社
「サーフィンワールド(SW)Vol.7 No.3/1982、Vol.7 No.5/1982」オーシャンライフ社
「サーフィンライフ(SL) Vol.3 No.3/1982」マリン企画
「月刊アングル 82年7月号」主婦と生活社
「湘南 最後の夢の土地(1983)」北山耕平、長野真著 冬樹社
「湘南・鎌倉味情報源(1984)」藤沢風物社編 ごま書房

*ご覧いただきありがとうございます。「あの頃の湘南Surfing」「湘南サーフマップ〇〇〇〇年」は今回で一旦お休みします。引き続きよろしくお願いいたします。