第2回 Forgotten Island of Santosha〜Poster

第2回 Forgotten Island of Santosha〜Poster
2020-01-25

Title: Forgotten Island of Santosha
Year: 1974
Size: 33×56.5 cm
Producer: Larry Yates
Artist: Bill Ogden
Origin: U.S. Issue: U.S.

ポスターコレクションの中で一番のお気に入りがコレ。そしてこのポスターがキッカケでコレクションが始まりました。最初にこのポスターに出会ったのは40年くらい前。当時相工大(現湘南工科大)近くにハンブルグというレストランがあって、この特大ポスターが貼られていて欲しくてたまらなかった。
それが2002年にオークションサイトeBayで他のポスター6枚組の中にあるのを見つけて早速アカウントを作って1万円くらいで落札。高額落札なのを見かねたからなのか数枚のポスターをおまけに付けてくれて本格的に収集が始まったんです。ちなみにこれ以降、これと同じアメリカ版の告知用ポスターは見かけたことはないのでよい買い物だったと思っています。

このトロピカルな雰囲気満載のサントウシャのポスターはビル・オグデンの代表作で、サンセット、ヤシの木、グッドウエーブはその後のサーフアートの定番モチーフになりました。オグデンは70年代前半ヒッピーカルチャーの影響を受けたアールヌーボー調のアートでサーファー誌でのジャンセン社やオークサーフボードの広告などで活躍していました。

このポスターは、映画告知用ポスターでサンタモニカで行われたグランドプレミアなど西海岸での上映スケジュールが告知されています。当時この告知ポスター以外に大判(約63x88cm)のポスターが作られていました。だいぶ色褪せてしまっているのが残念です。たぶんこうだったんだろうというのが下のポスター。これは2002年にビデオ化されたときの大判のリプロダクション、とっても鮮やかです。

映画の内容は、アフリカ大陸の横インド洋に浮かぶモーリシャスでのジョイ・キャベル、ラリー&ロジャー・イエツのサーフィン、現地の風習や生活の紹介をメインに、パイプラインやカリフォルニアの波を紹介するサーフィントラベル映画です。パイプラインではジェリー・ロペス、カリフォルニアのシーンではデビッド・ヌヒワが登場しています。サウンドトラックはウルグアイ出身のサーファーで、ミュージシャンでもあるカルロス・パルデイロのオリジナルが使われています。
ちなみに「サントウシャ」とはサーファー誌(vol.15No.1)によれば実際の地名ではなく、「a state of mind(心の状態)」なんだそうです。(終)