第11回 マクドナルド江ノ島店 〜味なことやるマクドナルド

第11回 マクドナルド江ノ島店 〜味なことやるマクドナルド

「レストハウス前」というサーフポイントがいつしか「マック前」に変わって久しくなりますが、このマック前ポイントの由来となっているのが「マクドナルド江ノ島店」。江ノ島店となっていますが、場所はほぼ鵠沼海岸。このマクドナルド江ノ島店は世界で5,000店舗目のお店なんです。

オープンが1978年、当時の建物は2階建てでした。今でもカウンター横に5000号店記念のガラスのレリーフに当時の建物が描かれています。

お洒落な建物で、しかもドライブスルーもあるマクドナルドが出来るってことで、開店前から話題になっていました。開店日直前のオープニングパーティーには、アメリカ本社から来られたであろうたくさんの外人さんが来られていたのを覚えています。

マクドナルド好きの筆者は早速オープン初日に行き、記念のメニュー下敷きをもらいました。当時はこれと同じ下敷きメニューが実際にカウンターで使われていました。

ハンバーガーが150円。今は税込110円ですから40年以上経って逆に安くなっていますね。ドライブスルーも併設されていたので、裏側はドライブスルーゲームになっています。

そしてこれが5,000号記念Tシャツ。マクドナルドでアルバイトしていた友人が買ってきてくれたもの。一般には販売していた記憶がないので、スタッフだけに販売していたのかもしれません。

79年にIPS(今のWCTの前身)のサーキットが日本で3戦もあって、世界のトッププロたちが1ヶ月もの間、日本に滞在していました。その多くが湘南をベースにしていて、夜、マクドナルドに行くと、隣のテーブルにマーク・リチャーズやラビット・バーソロミュー、あちらにはマイケル・ホーやディーン・ケアロハといったハワイアン軍団がいたりとハワイのノースショアと錯覚してしまうほどでした。

ちなみに昼間のマック前で入っていると、隣でシェーン・ホランが波待ちしていたりと夢のような1ヶ月でした。

ところで「レストハウス前」の由来は、マクドナルド江ノ島店前の134号線を渡ったビーチフロントに「東急レストハウス」というリゾート施設があったからなんですが、僕がサーフィンを始めた75年ごろにはすでに営業はされていなかったように思えます。

これは80年ごろの筆者、後ろにちょっと見えるのが「東急レストハウス」。しかしビーチがゴミだらけですね。(終)