第20回 Finger Surfboard 〜Wave Tools Surfboards

第20回 Finger Surfboard   〜Wave Tools Surfboards

ひと昔前フィンガースケートボードというのが流行ってまして、スケートボードやサーフィンのイメトレに…ということで、オフィスの机なんかでカチャカチャやっていた人もいたと思います。このフィンガースケートボード(通称指スケ)は今も健在で数社から販売されているんですね。

今回ご紹介するのは、15年くらい前、香港のサーフショップで発見した”フィンガーボーイ&サーフボード”。多分フィンガーボードの元祖じゃないかと思うフィンガーボードブランドから出ているのですが、社名が一切表記されていません。

パッケージの裏側を見るとスケートボードやサーフボード以外、ウエイクボードやスノーボードなどもラインナップされています。

このセットにはアクションフィギュア、サーフボード、ワックス、そしてボードとフィギュアを繋ぐクランプが入っていて、ワックスを塗って指でフィンガースケートボードみたいに遊んだり、フィギュアをボードにセットして遊ぶことができます。

そしてサーフボードは70年代後半から80年代前半、LAのコスタメサの若い子の間で人気のあった”WAVE TOOLS”のもの。しっかりトレードマークのチェッカーフラッグデザインが入っています。”WAVE TOOLS”のボードはオーナーであるランス・コリンズがシェイプしていて、下の広告のような派手なデザインが特徴です。その後多くのサーフボードブランドがこのスタイルを追いかけて、80年代の特徴であるネオンパンク時代に突入してゆきます。

Surfer Magazine vol23 #9 (1982)

フィンガーボーイがランス・コリンズのシャツ着てたり、ボードの形やデザインもしっかり作られていたりで、その辺りのリアルさに惹かれての購入でした。しかも裏側を見るとフィンのトーインやストリンガーまで表現されていて手が混んでいるのですが、デカールがずれていたり、剥がれ易かったりするのが残念なところです。(終)