あまり雑誌では取り上げられることのない”Salt Water Wine”ですが、日本公開は74年とのことですので、当時サーフィンやられていた方（60歳以上ですね）は、このポスターをよく見かけたのではないでしょうか。
Title: Salt Water Wine
Year: 1973
Size: 21.5×28 cm
Producer: Alan Rich
Artist: Unconfirmed
Origin: U.S. Issue: U.S.
この映画の楽しいところは, サンセットでのB.K.（バリー・カナイアウプニ）、パイプラインのジェリー・ロペスといったスターサーファーによるビッグウエーブシーンばかりでなく、ハレイワやマリブのファンウエーブでのサーフィンを見せてくれるところ。またサム・ホークがスキンダイビングで夏のフラットなパイプラインで鋭いリーフを紹介してくれている場面は、初めて見るパイプラインの海底に衝撃を受けました。
オーストラリアのシーンは、”A winters’s tale”などを制作したフィル・シェパードから提供を受けています。
この作品の監督アラン・リッチは、「１０代の頃にサーフ フォトグラファーとしてキャリアをスタートしましたが、マッギリブレー /フリーマンフィルムの作品を観て映画に興味を持ちました。その後ヨーロッパでBolexカメラを手に入れ、プロデューサーであるシモーネ・レンボイズやイギリスのサーファーポール・ホルムズの作品を上映に関わったりして、自身の作品を発表するに至りました。」
（Albie Thoms著 “surfmovie”より）
アラン・リッチはその後オーストラリアに移住し、”Wizards of the water”, Playground in Paradise”などの作品を残しています。
映画は低予算で制作されており、ポスターもいたってシンプル、オレンジの厚手の上質紙にスミ（黒）の１色刷り。タイトル曲もアラン・リッチ本人が歌っています。
こちらは”Salt Water Wine Part2″のフライヤー（チラシ）。ハンティングトン・ビーチにあったサーフシアターのものですが、日本で公開された記憶は全くないです。（終）