第9回 バタフライフィン

第9回 バタフライフィン

フィンを色々取り替えて楽しむのもサーフィンの醍醐味のひとつ。2001年にアルメリックがMSFというレトロシングルフィンを発売したので即購入。色々なフィンを試そうとeBayで落としたのがこのバタフライフィン。どんな挙動を示すのか楽しみでしたが、フィンが到着する前に友人に譲ってしまったので、試せずじまい。今では道具箱の中で眠っている一品。

Al Merrick Retro Boards

このフィンが発売されたのが78年ごろ。マーク・リチャーズやラリー・バートルマンがツインフィンで活躍していた…俗にいうツインフィンフィーバーの頃、誰しもツインのポテンシャルに心惹かれていた。こちらの広告を見ると、シングルフィンユーザーに対して、手持ちのボードのマニューバビリティ向上を訴えていて「シングルフィンとツインフィンのいいとこ取りの優れもの」という触れ込み。

Butterfly Fin Ad.

広告を要約すると「バタフライフィンは、スリップすることなくツインフィンのマニューバビリティを提供。スティッキーになることなく、シングルフィン以上のホールドを約束します。このフィンを使えばどちらの良い点だけを手に入れることができます。このバタフライフィンはサイドスリップ、ヘリコプター、360°を難なくこなし、フルボトムターンやカットバックの際には十分ホールドしてくれる優れたフィンです。バタフライフィンを永遠にあなたのボードコレクションに加えてください。ぜひお試しください。
バタフライフィンでひとつ上のサーフィンを楽しみましょう!

当時日本でも売っていて、8000円位していたような気がします。割とすぐにツインフィンに飛びついた方なので当時は特に気にすることもなかったのですが、どんな動きをするか気になるところです。

フィンは透明オレンジ色の樹脂の成形品。片方の羽根にドリルで開けたような穴があります(前の持ち主が開けた模様)。
造形的な美しさがあるので、どうにかアートっぽくして飾っておこうかと思います。(終)